「69」で3位浮上も… 勝みなみが悔やんだ一打

◇国内女子◇CAT Ladies 2日目（20日）◇大箱根CC（神奈川県）◇6638yd（パー72）

4位から出た勝みなみが「69」で回り通算8アンダー、首位の岩井千怜と3打差の3位で最終日を迎える。

1番で4mを沈めて幸先よくバーディ発進し、3、4番でも連続バーディを奪った。6番で114ydの2打目を1cmにつけるスーパーショットを披露し、続く7番でも2.5mを沈めて、前半はノーボギーの5バーディで会心の「31」で回った。

しかし、後半、14番の2打目。「あー伸びてるなー。お願いだから早く落ちてくれ…」。突如吹き始めたフォローの風に「集中しすぎてて」気が付かず、キャリーでグリーンオーバー。アプローチで2mまで寄せたが、パーパットを沈められずに痛恨のボギーをたたいた。

そこから歯車が狂い始め、後半は1バーディ、3ボギーの「38」。この日3アンダーとスコアこそ伸ばしたが、「前半は淡々とバーディがきて伸ばせたけど、14番からショットもパターもかみ合わなくなってきてボギーをたたいてしまった。悔しいラウンド」と、後半のプレーに唇をかみしめた。

「きょうは気持ち的には3、4オーバーくらいで、納得いってない。私的にはナイスタッチだったパットが『そんなに行っちゃうの』っていう感じ。イメージと違うゴルフだった」。この日のパット数は全体5位の「29」。多くの選手が口を揃えて警戒する砲台＆高速グリーンに勝も苦しめられたが、「打ちたいところに打って外れるのは仕方ない。自分のストロークを一定にできるように」と前を向く。

今季2勝目に向け、前週1打差で競り負けた岩井と最終日最終組で回る。「グリーンも速いですし、ピンも厳しいところに切ってくる」と警戒しつつも、「攻めのゴルフを忘れずに。どれだけ自分のゴルフをして上にいけるかだけを考えて、そこに優勝がついてきたらいい」。自分のプレーだけに精神を集中させて、リベンジを期す。（神奈川県箱根町／内山孝志朗）