2009年 樋口久子IDC大塚家具レディス

「成長した自分を見せたい」 有村、1年越しのリベンジを誓う

2009/10/31 17:10
これまでは、ストイックなまでに完璧さを求めていた有村智恵。逆転の発想がスコアに結びついている

首位タイで最終ホールを迎えた昨年の「樋口久子IDC大塚家具レディス」では、ダブルボギーを叩く自滅による勝利を逃した有村智恵。リベンジを期す今年、2日目を終えて通算9アンダーの単独首位に浮上し、1年前の無念を晴らすチャンスが巡ってきた。

7バーディ、ノーボギー。コースレコードタイとなる「65」を叩き出す完璧な内容。今シーズンはドライバーの飛距離が伸び、アイアンも抜群の切れを見せるなど、もともとショットの好調さは群を抜いていた。だが、ここ数週間はパットに悩み続け、「パットが入ってくれれば…」というコメントを毎週のように繰り返していた。

それでも、結果的に見れば上位フィニッシュを何度も繰り返し、しっかりと成績は残していた。自身の中に「パットに悩んでいても結果はまあまあの位置だし、もう少し受け入れた方がいいのかな」という気持ちが芽生えたのは、つい最近のことだ。この日も「完璧なゴルフを求めず、パットを外しても納得できるようになってきた」と振り返る。その気持ちのゆとりが、逆に「久しぶりに思い切ってゴルフができた」という会心のプレーにつながった。

1年前と同じ、単独首位で迎える最終日。「成長した自分を見せるため、そして自分のためにも良いプレーがしたい。できれば、明日の最終ホールで一番上にいられれば良いですね」。賞金女王争いを含め、有村にとって大きな意味を持つ1日となりそうだ。

2009年 樋口久子IDC大塚家具レディス