“脳内スーパーショット”で首位発進 後藤未有の秘策

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 初日（7日）◇桂ゴルフ倶楽部（北海道）◇ 6763yd（パー72）

とにかくポジティブなイメージを植え付けて北海道に乗り込んできた。ここまで4試合連続で予選落ちしていたルーキー後藤未有が「66」をマークして首位発進。「着々とスコアを伸ばせて、余裕を持ってできました」と表情も晴れやか。ここ数週間どれだけ練習しても払しょくできなかった不調は、世界のトッププレーヤーが解決してくれた。

連続予選落ちのあいだは、突破口が見えずに落ち込む日々。「練習しても悪いイメージがつくなら、1回休憩しようと思って」と練習時間を減らして心身ともにリセットし、空いた時間はイメージトレーニングに費やした。

ひたすら見続けたのは米男子PGAツアーのスーパープレーを集めた動画。ツアー21勝のロリー・マキロイ（北アイルランド）らトップ選手を見ながら、自分の悪いイメージを上書き保存した。

「アイデアを得るというより、自分のプレー姿を想像して。想像の中ならどこからでも入る」。“脳内スーパーショット”の効果もあり、7バーディ、1ボギーの好スタートを切った。

今季は4度のトップ10入りもあり、上位争いの経験も増えた。その分結果が出ない、ここ4試合はつらかった。「悪いイメージは消えた。ガツガツ先陣を切れる選手になりたい」。ここから再びツアー初優勝を目指していく。(北海道苫小牧市／谷口愛純)