2022年 資生堂レディス

「あえて感覚を鈍らせて」 青木瀬令奈のパターは“二刀流”

2022/07/01 19:24
あえて感覚を鈍らせたパッティングが好調

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 2日目(1日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72)

9位から出た青木瀬令奈が4バーディ、1ボギー「69」で回り通算7アンダー、首位と1打差の4位で週末を迎える。

出だしの1番をボギーとしたが、4番をバーディで取り返して前半を「36」で折り返し、後半は12番から3連続バーディを奪った。14番(パー3)では8mのバーディパットを残したが、1m以上も切れるスライスラインを流し込んだ。「ロングパットが入ってくれたので、すごく流れがつかみやすかった。2日間60台というはすごく自信になった」と振り返った。

「本番に向けて新鮮味を出したいので、エースを温存してあえて感覚を鈍らせて本番に臨んでいる」と今年から、練習日と試合で異なるパターを使用する“二刀流”スタイルを取り入れている。今週は長さ34インチのエースパターに対して、前週作ったという全く同じヘッド(オデッセイ トリプル・トラック TEN)で32インチのパターを水曜のプロアマ戦まで使用し、本戦はエースで臨んでいる。以前の試合では、ヘッドも違うパターで練習したこともあったという。

「パターで悩んでいるふうに思われるんですけど、試合では1本でやってます(笑)。慣れが出ちゃうと気持ち悪さが出てくるので、いったんリセットして違う感覚を入れた」。予選2日間での1ラウンド当たりの平均パット数は「27.5」で全体2位。練習日にあえて鈍らせた感覚が、試合を通じて研ぎ澄まされていった。

首位と1打差の好位置で週末へ

今週の優勝副賞は、今年4月から青木が契約しているランドローバー社の車だ。「これを持って帰るぞっていう気持ちで練習日から気合が入っていたので、持って帰れるように頑張りたい」。ツアー3勝目に向けて闘志を燃やした。(横浜市旭区/内山孝志朗)

オデッセイ
発売日:2020/03/11 参考価格: 41,800円

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