気持ちの切り替えはお風呂で 佐藤心結は2週続けて好発進
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 初日(23日)◇カメリアヒルズCC(千葉)◇6639yd(パー72)
最終日最終組での敗戦からの切り替えは早かった。「お風呂でも自分の好きなことをしようかなと。ゴルフのことを考えるとなかなか先に進めなさそうと思って」。直近の「ニチレイレディス」で待望の初勝利を逃してから、バスタブで手にしたのはニンテンドースイッチ。お気に入りのゲームに熱中するうちに悔しさも少し晴れてくれた。
短い期間でのリフレッシュ成功を結果で証明した。「66」の第1ラウンドにはバウンスバックが2回あった。残り92ydの2打目をグリーン奥にこぼした前半2番でボギーをたたいた直後、7Iでつくった3mのチャンスを生かしてバーディ。後半9番でカラーから“3パット”のボギーを喫しても、続く10番で5mを沈めてすぐにバーディを取り返した。
「ショットが悪くない。ボギーを打っても切り替えられたのは良かった」。フェアウェイからの2打目をグリーン右手前ラフに外した11番をパーでしのぐと、その後さらに4バーディ。前週の首位発進に続く、3位での好スタートになった。
期待のルーキーは春先の7試合連続予選落ちを経て、いよいよ真価を発揮し始めた。「(状況を)冷静に判断できるようになった。無理にピンを狙ったり、“一か八か”みたいなマネジメントをしていたところがスコアを伸ばせない原因でもあった。クラブ選択の迷いもなくなってきた」とメンタルが整いつつある。
その傍ら、先輩選手たちから吸収しようと必死な様子も。「ここぞという場面で決められないと良い流れを作れない。西村優菜プロのストロークもすごくキレイで、すべて入りそうだった。私もうまくなりたい」。4日前に敗れた相手から、初勝利へのヒントも得る。「あしたは風が吹く予報。きょうのようにはうまくいかないと思うけれど、たくさんバーディを獲って伸ばしていきたい」とタイトル奪取に邁進する。(千葉県袖ケ浦市/桂川洋一)