濱田茉優が10打縮めて予選通過 全米女子OPで「ゴルフ熱上がった」
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目(10日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6527yd(パー72)
初日を「76」の113位で終えた濱田茉優がこの日はノーボギーの6バーディ「66」と10打縮めた。通算2アンダーの28位で決勝ラウンド進出を決めた。
「ストロークとかスイングを考えすぎて、自分のゴルフに集中できていなかった」という初日は4オーバーと苦しんだが、2日目は「スイングやストロークを気にせずに」という心構えで臨んだ。
出だしの10番(パー4)で5mのパットを沈めてバーディ発進で勢いづくと、17番(パー5)では80ydの3打目を54度のウェッジで2mにつけて前半3つ目のバーディを奪った。折り返し直後の1番でもバーディを奪うなど勢いは止まらず、後半も3つのバーディを重ねた。
前週の海外メジャー「全米女子オープン」に出場していた濱田は開幕2日前の7日(火)の午後3時に成田空港に着き、そこから大阪の自宅まで車で移動、帰宅できたのは午後11時頃だったという。「頭がボーッとしていた」と疲労が残る中で初日を迎えた。
「全米女子オープン」の開幕前には、結果的に優勝することになったミンジー・リー(オーストラリア)と練習ラウンドする機会にも恵まれた。
「たまたま向こうから入ってきた。ありがとうございますって感じ」と控えめに笑うが、世界トップクラスから学べたことはとても多かった。「飛ぶし、止まる。全てにソツが無い。ゴルフ熱が上がって気合が入った」。海外メジャーという貴重な経験を積み、ゴルフへの取り組み方が大きく変わっていった。
「アメリカツアーの選手は周りを気にせず、自分のするべきことに集中している。日本でもしっかり自分の課題をやっていきたい」。大舞台での学びを自分の中にしっかりと落とし込んで、初日の出遅れを取り返した。
「全米は予選落ちだったけど、そういう雰囲気を感じてまたアメリカツアーに行ってみたい気持ちになった。チャンスがあればまた行きたい」。残りは2日間、狙うは上位2人に与えられる海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(8月4日~/スコットランド・ミュアフィールド)の切符だ。(神戸市北区/内山孝志朗)