全英女子切符に宮里藍さん「モチベーション変わってくる」
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 事前(8日)◇六甲国際GC(兵庫県)◇6527yd(パー72)
2017年に現役から退き、大会アンバサダーを務める宮里藍さんがプロアマ戦で始球式に参加し、終了後の表彰式にも出席した。また、開幕前日の公式会見に出席するなど、アンバサダーとしての仕事を精力的にこなした。
コロナ禍から3年ぶりの有観客開催となる今年の大会について「すごくうれしい。やっぱりギャラリーの声援があったほうが選手にとってもいい状態になると思う。私自身も引退してから“応援の力”がどれだけすごいものだったかを感じることは多々あるので、大勢のゴルフファンの皆様の前でプレーすることはプロ冥利に尽きる」と語った。
今大会は2019年大会から宮里さんがピン位置を設定しており、今年で3回目(2020年はコロナ禍で中止)となる。「難しいだろうなと思って微妙な傾斜を感じるところにカップを切った」という昨年だったが、優勝スコアが4日間で17アンダーと伸ばし合いの試合となった。
今年は昨年から大きくは変えていないとしながらも、「最終日に向けてよりスコアが伸びていくようなイメージでピン位置を決めた」と、選手側と運営側の両方の目線を取り入れて大会を盛り上げる。
今大会は優勝者と2位の選手、今大会終了時点で賞金ランキング上位3人の選手に海外メジャー「AIG女子オープン(全英女子)」(8月4日~/スコットランド・ミュアフィールド)の出場権が与えられる。
「ひとつの大きなチャンスなので、選手一人ひとりのモチベーションも変わってくると思う。海外メジャーは出場することが難しいので、こういったところでチャンスをつかんで生かしてほしい」と“後輩たち”に期待を寄せた。
また、大会に出場するアマチュアとの座談会も行われ、昨年の「アジア女子アマ」を制して「全英女子」の出場権を有している橋本美月(東北福祉大)や、吉田鈴(日本ウェルネススポーツ大)らが参加した。
アマチュア選手のレベルの高さを実感している宮里さんは「プロになったときに、周りと比べずに自分のゴルフをしっかり追求していってほしい」と、未来のプロゴルファーたちに向けてエールを送った。(神戸市北区/内山孝志朗)