植竹希望が米男子動画の見過ぎに用心するワケ
◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 初日(25日)◇UMKCC(宮崎県)◇6546yd(パー72)
2週前の敗戦は収穫のある1試合だった。「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」の2日目に首位に立った植竹希望は最終日に競り負け、1打差2位で終えた。ショットが荒れる中での優勝争いはグリーン上の自信につながった。
オフから取り組むスイング改善は道半ばで、今大会の初日もショットの調子は「40点」と自己評価は低い。それでも3アンダー10位でスタートを切れたのは、パターに助けられているからとした。
「アプローチ、パターに支障をきたしてしまうスイングだった」と感じ、男子プロの小袋秀人のアドバイスを受け始めた。ドライバーからパターまで「同じ感覚で打てるように、共通したリズムで」と心掛けながら、調整をしている。
テークバックからクラブを振り下ろし、インパクト、フォローという流れの中でヘッドよりもクラブを握る両手が先行してしまうのが悩み。「切り返しの間がなくて、今はそれを作るように。アプローチも間がないと打てないんですけど、ショットに影響されて手が先に。パターも」。パターの打ち方を基準にして、改造を進める。
PGA選手の動画を見ることも多く、特にタイガー・ウッズの動画を目に焼き付けている。「パターからアプローチ、ショットと全部同じリズムで同じところをちゃんと使って打てている感じがある。あのぐらい統一して同じ打ち方ができたら…」
見過ぎることで「自分ではできないことをやりたくなっちゃう」という弊害は自覚する。初日は全てパーどまりだった4つのパー5でスコアを伸ばすことが課題だが「ガツガツ行きすぎず、キャディさんのアドバイスを聞きながらコースマネジメントして自分ができる範囲で頑張ります」と気持ちを静めた。(宮崎市/石井操)