「フラッシュバックした」 西郷真央は鬼門17番を克服して初V
2022/03/06 18:05
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(6日)◇琉球GC(沖縄県)◇6590yd(パー72)
西郷真央が念願の初優勝をつかんだ。前年大会では初日から3日目まで首位を守り、「完全優勝」に挑む形で最終日を迎えたが、「73」とスコアを伸ばせずに4位。その場では「精神的には強くなれた」と前向きな言葉を残していたが、悔しさを募らせた。あれから1年、ようやく頂点に立った。
トップと5打差の8位でスタートしたこの日、4番(パー5)、5番、7番(パー5)でバーディを奪取し、スコアを伸ばしていった。12番でバンカーにはまりボギーを喫したが、続く13番(パー3)でバーディを奪った。
16番(パー3)では8mのバーディパットを沈め、「普段は入る距離じゃない」と驚きながら「(トップとの)差が縮まってきたな」と“初優勝”を意識した。
終盤には試練があった。「去年と比較しないようにしていた」としながらも、17番のセカンド地点に立つと前年のプレーが「フラッシュバック」した。前年大会最終日は右ラフから2打目を放ち、フライヤー気味に飛んだボールがグリーン奥ラフにこぼれてボギーをたたいた。
この日の2打目はフェアウェイからで、ピン奥にこぼしたもののカラーに留めたことに「同じミスにはつなげなかった。気持ちをリセットできました」。“鬼門”で7mを沈めてバーディを奪った。
2020-21年シーズンは2位が7度。「優勝争いをしてきたことも大事なものと思っているけど、あと一歩の力が足りなくて、悔しいと思って練習してきた」
プロゴルファーになることを目指したのは小学生のときだが、同時に「世界で戦える選手になりたい」。それでも、まずは「2勝、3勝と重ねて、強いプレーヤーに」なることを誓った。(沖縄県南城市/石井操)