待望の初優勝へ 西郷真央が前回大会のリベンジ期す

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前（2日）◇琉球GC（沖縄県）◇6590yd（パー72）

昨季賞金ランキング4位ながらツアー未勝利の西郷真央は開幕前日、新シーズンへ向け「複数回優勝する強い選手になりたい」と並々ならぬ決意を示した。

1年前のこの大会。初日から首位をキープして最終日を迎えた。ツアー初優勝に向けて最終組からスタートして優勝争いを演じたが、終盤に差し掛かった17番で痛恨のボギーを喫して後退。18番のセカンドで大きくグリーンを外して、同組の小祝さくららにプレッシャーをかけられないまま、4位に終わった。

「思うようなプレーができなかったというのが印象に残っている」。当時は攻めた結果のミスショットで「仕方がない」と口にしたが、その後もチャンスをつかみながら勝利をつかむことなく、シーズンは閉幕した。

2001年生まれの20歳。同年代が華やかな衣装を身にまとって集まっていた成人式に目もくれず「練習していた方が(自分の)身のためになるかな」とゴルフに熱を入れた。

グリーン周りを中心にショートゲームに注力し、フィジカル面でも「トレーニングもかなり積んできた。完璧、100％ではないけど、動きやすい体づくりをして去年よりは(いい状態に)出来たかな」と万全の体制を整えてきた。

目指すはもちろん「初優勝」。ここまでの経験を次につなげないと意味がない―。積み上げてきたものをぶつけて昨年大会の雪辱を期す。(沖縄県那覇市／石井操)