ツアー外競技で新人5人が“デビュー戦” 泉田琴菜は「逆輸入プロ」
茨城県のサザンヤードカントリークラブで9日に開催されるツアー外の新規大会「サトウ食品presents DSPE INVITATIONAL supported by GDO」。11月のプロテスト合格組から5人が出場し“デビュー戦”を迎える。
3度目のプロテストで3位合格を果たした泉田琴菜(ことな/22)は8日のプロアマ戦で初めてコースをチェックした。「(勝利を狙うのは)もちろん。あとはこの後のQT(予選会)にもつながるように、ミスをしてもパーを拾ったり、スコアをまとめるゴルフをしていきたい」と話した。
プロテスト合格により来季の下部ステップアップツアーの出場資格は持つが、目標はレギュラーツアーの出場権だ。賞金ランキング1位の稲見萌寧が同学年。東京五輪銀メダリストは「凄すぎますよね」と雲の上の存在だ。
課題に掲げるメンタル面は、トレーナーをつけて鍛え直している。きっかけは2度目の受験だった今年6月のプロテスト。最終日最終ホールでダブルボギーをたたき、1打差で不合格に終わった。
「周りからも『ボギーだったら(合格だった)』と言われた。たしかに『ボギーだったら』と思いました。ただ初日の1番ホールからもっと良い流れで出来ていたら、そういう場面(最終ホールで合否が決まる)にならなかった。全体的にまだプロになる技術やメンタルが足りなかった、と思えるようになった」
小学生時代は野球少女として男子と一緒のチームでキャプテンを務めた。中学1年で「プロを目指すならば」とゴルフに専念した。中学卒業後に渡米し、フロリダ州のIMGゴルフアカデミーで腕を磨いた。米国でそのままプロ転向を夢見た時期もあったが、「当時は実力がまだまだ足らなかった。言語も違うなかで、そのままずっと米国にいるより日本でプロテストを受けた方が良いと思ったんです」と18年に帰国した。
昨年はコロナ禍でプロテストが延期され、先の見えない日々にいたが、「辛いと思ったけど、みんな同じ状況だと考えた。(プロテストに受からなかった3年間は)結構きつかったですけど、やっとスタートラインに立てました」と話した。(茨城県城里町/林洋平)