隣の街の観光大使 ささきしょうこ初の単独首位発進
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(21日)◇マスターズGC(兵庫)◇6571yd(パー72)
地元の声援を力に変えた。開催コースのある兵庫県三木市に隣接する加古川市出身のささきしょうこが力を込めた。
「兵庫県の試合は過去にいい成績がないので、しっかりと頑張っていきたい」。8バーディ、1ボギーの「65」でプレー。2位に2打差をつける7アンダー単独首位発進を決めた。
プロ入りした2015年以降、首位タイ発進は2017年に2度(ほけんの窓口レディース、富士通レディース)あるが、単独首位発進は初めて。「出来すぎなぐらいスコアが出た」と笑顔で振り返った。
「ショットもパットもここ最近しっくりきてなくて、練習日に試行錯誤しながらやっていた。ショットもまずはグリーンに乗せようという状態。そういう意味で気負わずプレーできた感じ」
出だし1番(パー5)でバーディを奪うと、続く2番でも135ydから8Iで5mにつけて2連続バーディ。パーオン率78%(14/18)、パット数25とショット、グリーン上ともに安定した。
2020-21年シーズンは38戦に出場し、予選落ちが15戦。賞金ランキングは52位ともどかしい結果が続いている。加えて9月「住友生命 Vitality レディス 東海クラシック」は持病の腰痛で棄権した。
「そこまでひどい状況ではないけど、実際そのときは神経に当たって痛かった。数日休んで、今のところは痛みなくプレーできています」
地元の名誉もかかっている。2018年から加古川市の観光大使を務める。コロナ禍には市民を代表して医療従事者への感謝のメッセージを読み上げた。
「ただ、上位に行かないと(観光大使と)言う機会もない」と苦笑い。2018年「樋口久子 三菱電機レディス」以来となるツアー4勝目を目指すだけだ。(兵庫県三木市/玉木充)