スマイルクイーンも見納め キム・ハヌル「最後にいいプレーを」
2021/10/20 15:23
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(20日)◇マスターズGC(兵庫)◇6571yd(パー72)
今大会をもってツアーから退くキム・ハヌル(韓国)が会見。「ツアーだけじゃなくてゴルフ選手としていろいろチャレンジしたいことがある。今が引退のいいタイミング」と話した。
2015年から日本ツアーに本格参戦し、同年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」で初優勝。17年は3勝を挙げるなど賞金ランク4位と結果を残してきた。
それでもコロナ禍に見舞われた20―21年シーズンは賞金シード外の79位と低迷。母国・韓国と日本の往復も厳しくなり、コンディション調整も難しかった。
「3年前から調子が良くなかった。結構(調子の)アップダウンがある選手だから、もうちょっと頑張ればできると思ったが、できなかった。最近は若い子も結構うまいし、無理かなと」。2年前から引退が頭をよぎり始め、この7月に両親に伝えた。
これまでの出場試合数は154試合で、生涯獲得賞金は3億6926万6015円(全体66位)。「スマイルクイーン」の愛称で日本のゴルフファンからも親しまれてきた。
日本では今大会を持って引退するが、韓国でのラストマッチは11月12日に開幕。引退後は母国でのテレビ解説者や後進の育成にも関心があるという。
前回2019年大会は首位発進。18年大会の最終成績は2位と相性は悪くない。「最後の最後にいいプレーをしたい。もちろん、いいプレーができたらうれしいが、成績よりも楽しくプレーする姿を見せたいです」。日本でのラストプレーへ、32歳が力を込めた。(兵庫県三木市/玉木充)