憧れは畑岡奈紗 アマ佐藤心結「最後のチャンス」
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 初日(8日)◇東名CC(静岡)◇6592yd(パー72)
アマチュア佐藤心結(さとう・みゆ/茨城・明秀学園日立高3年)がボギーなしの5バーディ「67」でプレー。5アンダー2位発進を決めた。
「私の武器がスピン量の多いアイアンショット。そのアイアンショットで(グリーンにボールを)止められていた」とプロも苦しむ東名CCの硬いグリーンを攻略した。
前半インコースで1つ伸ばすと、後半8番(パー5)では177ydから6Iで10mにつけて2パットのバーディを奪った。「ノーボギーのラウンドでいいゴルフができたと思っている。(自己採点は)90点ぐらい」
前週の国内メジャー「日本女子オープン」は予選落ちに終わったが、コーチとともにパットを修正。「バックスイングが少し外側に上げてひっかけている状態だったので、インサイドに上げてひっかからないように」と手応えは十分だ。
プロの試合は4戦目。過去3戦は初日の出だしに苦しみすべて予選落ちに終わったが、首位の臼井麗香に1打差と好位置につけた。
憧れの選手は米女子ツアーでも活躍する畑岡奈紗。2年前の茨城県で開催された国体では一緒にラウンドする機会を得た。「『ショット力がすごくある』と絶賛してくださった」と、いい思い出になっている。
プロテストは1次予選B地区を通過し、2次予選A地区(12日~15日/茨城・ザ・ロイヤルゴルフクラブ)を控える身だが、「この前(日本女子オープン)も畑岡奈紗さんのように優勝を目指していたんですが…。この試合がプロテスト免除になる最後のチャンスなので優勝を目指して頑張りたい」と意気込む。
憧れの畑岡のようにアマチュア優勝を果たしてプロ転向なるか。2019年「富士通レディース」の古江彩佳以来、ツアー史上8人目のアマVという快挙も残り36ホールにかかっている。(静岡県裾野市/玉木充)