銀メダリスト・稲見萌寧に報奨金授与 一般からの寄付金も原資に
◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前情報(28日)◇烏山城CC(栃木県)◇6550yd(パー71)
「東京五輪」で日本人ゴルファー初の銀メダルを獲得した稲見萌寧に28日(火)、日本ゴルフ協会(JGA)と日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から報奨金として1000万円が授与された。稲見には日本オリンピック委員会(JOC)からも200万円の報奨金が支給されることになっている。
JGAのオリンピック対策本部では、オリンピックに向けて一般からの寄付金も募集した。同対策本部の永田圭司本部長は「大変多くの方にご寄付を頂いて、そこからも報奨金として支払っています。みんなの気持ちが詰まっているので、ぜひお受け取り頂きたい」と説明した。
その事実を知らなかったという稲見は「より一層の重み、重要さを感じます」と恐縮しつつも、「ゴルフをやっている方も、やっていない方からも応援してくださったのはうれしく思うし、プロを目指すジュニアの子や、ゴルフを知らない人たちにもゴルフは楽しいんだよっていう影響を与えられるような選手になりたい」と、日本人ゴルファー初のメダリストとしての抱負を語った。
今大会はJGAが主催するナショナルオープン。「メジャーなので他の試合とは違うけど、自分の中では同じという感覚で、なにも変えずに頑張っていきたい。久々の有観客で、初日、2日目と、ものすごく大好きな先輩2人(渋野日向子、原英莉花)と回れるので、みなさんの前で良いゴルフができるように頑張りたい」と意気込むが、不安がないわけではない。
試合を休んだ前週は「疲れがどっと出た一週間だったかな」と苦笑い。「CATとかニトリあたりから痛かった左手の甲が少し痛くて、ケアをしたり、練習したりの繰り返し。(プレーへの)影響はあまりないと思うけど、手よりも自分の調子があまり良くないので、調整して直したい」という。それでも、最終日に向けて調子を上げてくるのが今シーズンの勝ちパターンだ。(栃木県那須烏山市/今岡涼太)