復活Vの流れ 成田美寿々は「この波に乗るしかない」
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 事前(21日)◇滝のCC(北海道)◇6578yd(パー72)
「本当にいい流れを諸先輩方がつくってくれたなと思っていて、この波に乗っかるしかないかなと思っている。何かきっかけをつかめればいい」。成田美寿々が山梨県の鳴沢GCで開催された前回2019年大会に続く大会連覇へ向けて意気込みを口にした。
7月第1週の「資生堂レディス」で賞金女王・鈴木愛が1年8カ月ぶりV。続く「ニッポンハムレディス」では堀琴音がツアー初優勝。前週「GMOインターネット サマンサタバサ」は若林舞衣子が4年ぶりVを果たしただけに、言葉に力を込める。
「(状態は)70%ぐらいの位置には上がってきている。あとはすべてのショット、アプローチ、パターがいつハマるんだというのを待ちわびている」
ツアー13勝を誇る28歳。だが、2020-21年シーズンの30試合中、トップ10はなく、予選落ちが19試合。パーオン率は59.9%(全体85位)とショットの不振に苦しんでおり、賞金ランキングは101位と低空飛行を続けている。
「苦手」という北海道特有の洋芝。理由は「どんどんターフ(芝)が取れるのが選手にとって気持ちの良いことで、どんどん気持ちよくなっちゃって(クラブが)上から入っちゃう。それをずっと繰り返している。気をつけないといけない」と警戒する。
北海道でも気温は連日30度超えが予想されている。厳しい暑さの中、72ホールを戦い抜くタフさも求められる。
「グリーンがすごくややこしい。傾斜がかなり強いところがあって、状況判断みたいなものがすごく大事になってくる。(優勝争いへ)一番はグリーン周り」。初日は午前8時にアウトコースから大里桃子、岩井千怜(ちさと)と同組でスタートする。(札幌市南区/玉木充)