2021年 資生堂レディス

好発進の鈴木愛「期待裏切って優勝してやろう」

2021/07/03 20:26
今年に入ってからショットの不調を口にしていたが、この日は「満足できる日」に

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 3日目(3日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72)

2017年、19年賞金女王の鈴木愛が1イーグル5バーディ、1ボギーの「66」で回り、6アンダーの暫定2位で発進した。6月の「宮里藍 サントリーレディス」から予選落ち、棄権、予選落ちと続いたが「ちょっとずつ良くなっている」と見通しは明るい。

前半3番でバーディを先行させたものの、5番で4mのパーパットを外してボギー。7番でバーディを奪って取り返したが、流れをつかめずにいた。「ショットで、今日は切り返しで力んじゃって、前半はうまくいかず左、左に行くミスが多かった」

後半に入って徐々に調整をしていくなか、13番のパー5で残り185ydの2打目を4UTでピン手前7mにつけてイーグルを奪取。「ここで流れが変わった。大きかった」。14、15番で2連続バーディを奪って、最終18番でもスコアを伸ばした。

「よく『パット・イズ・マネー』って言われるけど、パットに行くまでのショットがヘタすぎて、パット・イズ・マネーじゃねえよって思っていた。ショットを頑張らなきゃと練習していた」。今年に入ってから不調を口にするショットだが、「後半は1回もフェアウェイを外していない」と噛み合いつつある。

連日の激しい雨で2日続けて競技中止となった今大会。午前8時に発表された大会初日は「わりと早く中止にしたなと思った」そうで、4時間遅れのスタートとなったこの日は「ラッキー。寝られる~」とマッサージを受けてから4時間分の睡眠をとったという。

「誰も期待してないだろうから裏切って優勝してやろうという気持ちは強いけど、結局ヘマこいて『みんなの思っている通りや』って。自分に期待しすぎると空回りするので、期待しないように、淡々と回れるほうがいいかな」。今年に入って笠りつ子青木瀬令奈菊地絵理香と、“○年ぶりの優勝”が続くなか、その一人として2019年以来の優勝を虎視眈々と狙う。(横浜市旭区/石井操)

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