笹生優花、申ジエにアドバイス求めた菊地絵理香の貪欲姿勢
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 最終日(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6639yd(パー72)
初日から首位を走り、最終日はボギーなしの4バーディ「68」。後続に2打差となる通算20アンダーで完全優勝を果たし、4勝目を挙げた菊地絵理香。ツアー初優勝の2015年「KKT杯バンテリンレディス」をはじめ過去3勝はすべて3日間大会だった。「4日間大会で勝ちたいという気持ちはずっとあった。高額賞金大会なんて無縁なんじゃないかなと思っていたけど、そこで勝てて本当にびっくり。うれしいというのが率直な感想です」と感情を言葉にした。
4日間72ホールで菊地がボギーをたたいたのはわずか2つ。第2ラウンド、第3ラウンドでそれぞれ1つで、それ以外はパーとバーディだった。「今週は惜しいのもあったけど、パッティングがたくさん入ってくれた。一番大きいかなと思います」と勝因を挙げた。
もともと得意なクラブではないが、それでも努力は惜しまず、笹生優花がまだ海外メジャー覇者になる前にパッティングの秘訣を聞くなど、相手が年下であろうが、菊地なりに答えを見つけようと取り組んできた。
4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では元世界ランク1位の申ジエにパッティングについて聞いた。「どういう風に打っているか聞いたら、『プロは結果が全て。打ち方、入れ方なんてどうでもよくて、入れることしか試合中は考えてない』って。笹生さんにしてもジエにしても、考え方が全然違う」
前半で4連続バーディを奪うなど猛追を見せた同組の西郷真央について「(きのうも)同組でパッティングをしっかりと打ってくる選手というのは分かっていた」と菊地。「(西郷が)チャンスにつけていなくてもずっと気が抜けない状況で、素晴らしいパッティングを見てすごいなと。気を緩めることなく引き締めてラウンドして、このスコアが出た。どんどんパッティングを決めてくるし、『もうやめてよー』って」と笑った。32歳の貪欲な姿勢が結果に結びついた。