笹生、畑岡の活躍を刺激に 比嘉真美子がトップスタートで「64」
◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 初日(10日)◇六甲国際GC(兵庫)◇6517yd(パー72)
インコースのトップスタートで出た比嘉真美子が10バーディ、2ボギーの「64」と勢いある滑り出しを見せた。今大会はプロになってから9度目の出場。2度の2位(2013年、19年)、7位だった2018年大会でも自己ベストスコア「63」をマークして「好きなコース」に挙げる舞台だ。
前週「ヨネックスレディス」では第2ラウンドをスタートした直後に、「ギックリ腰みたいな」痛みが走り、棄権した。その日のうちに東京へ戻って治療し、入念なストレッチやケアをしているという。「気をつけながらやっている」と言いつつ、影響を感じさせないスタートダッシュとなった。
パッティングがさえる一日だった。出だし10番でピン左奥4mを入れてバーディを先行させ、12番から3連続バーディを奪取。15番でティショットを左に曲げるなどショットに苦しむも7mのボギーパットを沈めた。後半も5m前後のミドルパットを入れてスコアを伸ばした。
「もっと強くなりたい」。前週の海外メジャー「全米女子オープン」で笹生優花と畑岡奈紗の2人によるプレーオフを見て、そんな刺激を受けた。「大きな舞台で、2人ともすごく格好いい姿でプレーしているのが印象的。2人のプレーを見て、『もっともっと強くなりたい』『自分もいま頑張れる場所で精いっぱいのプレーをしたい』と思いました」。2019年「全米女子オープン」では初日、2日目と首位に立ち、重圧がかかる中でプレーした経験があるからこその気持ちもある。
「ティショットをもう少し自信をもって打てたら、(もっと)いいプレーが出来る。自分の中でそんな余力があって今日を終えたので、明日以降もすごく楽しみです」。今大会の優勝者と2位になった選手には「AIG女子オープン(全英女子)」の出場権が与えられる。「攻めの気持ちを忘れずにいきたい」。成果を出した先にご褒美がある。(神戸市北区/石井操)