3連続バーディから順延 V争い原英莉花の静かな闘志
◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 2日目(15日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72)
出だし3連続バーディ。絶好のスタートで首位をとらえた原英莉花は4番(パー5)のティショットを左に曲げた。リカバリーから150dyを残した第3打地点へ向かうと雨脚が強まり雷の音。直後に中断のホーンが鳴った。
「良いリズムで3ホールを回れていた。(待機の時間は)雨が強まったり弱まったりしていたので、どうだろうと思っていたけど、予報を見ると厳しいのかなと思った。ただ行く準備も、心構えもしていました」。順延決定までの2時間30分、集中力を切らさずに待った。
小祝さくら、高木優奈と同学年の組は「楽しい雰囲気で回れた」。1番(パー5)は2.5mを入れ、2番(パー3)は7mを読み切った。打ち下ろしの3番は5Wでフェアウェイをとらえ88ydを2.5mに絡めて3連続バーディ。有村智恵、吉田優利、浅井咲希とともに通算6アンダー暫定トップに立った。
国内メジャー3連勝の偉業を逃した前週「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の最終ラウンド後に、そのまま師事する男子プロ・尾崎将司の練習場を訪ねた。
「自分がここ(勝負所)だ、と思ったところでミスをしていた。フェードではなくカット気味になっていた。このままじゃ優勝とか言ってられない…神頼み的に行きました」。スイング面の修正点を洗い出し、すぐに状態を上向かせた。
初優勝を狙っていた2019年大会は2打差4位で惜敗した。好相性のコースでカギはグリーン上でのライン読みを挙げる。36ホール短縮競技となったが、「勝負所を見誤らないようにしたい。自分のなかで熱くなり過ぎないように、攻められるホールを見極めたい。自滅しないように。最後の4、5ホールが勝負」。残り15ホールでの優勝争いへ、静かに闘志を燃やした。(福岡市東区/林洋平)