博多の夜をどう過ごす? 緊急事態宣言と女子プロゴルファーの食事情
◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 事前(13日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6335yd(パー72)
博多と言えば、食い倒れ。例年はシーズン1回だけの福岡開催を楽しみにし、玄界灘の幸を堪能した後に中洲の屋台ですするラーメンを待ち望む関係者も少なくない。
しかし、今年は様相が異なる。政府は12日から福岡県を新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象地域に加え、女子ゴルフは初めて同宣言の発令地域で大会を開催する。試合は無観客。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は、選手たちにコース外でも感染対策を万全にするようメールで注意喚起している。
試合会場に入る選手や関係者は、大会前のPCR検査での陰性証明が必要。JLPGAの担当者によれば、コース外でも複数人での食事を避けることを勧めているという。
前週「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」で国内メジャー初優勝を挙げた西村優菜は、コース付近にホテルを取った。繁華街からは離れている。「福岡市内にいても食べに行けない。人も少なくてできるだけ安全なところを選びました」
ゴルフは選手各自で宿泊施設やレンタカーを手配するケースが多い。前週までも「ホテルから近いところでお惣菜を買って、食べたりしています。食べに行くこともあったけど、部屋食の方が安全かな。スーパーの惣菜は野菜も取れる。気分によりますが、緑黄色野菜を取るようにしています。今後も部屋食が多くなると思う」。体調面を気にし、サラダやヨーグルトを欠かさないという。
賞金ランキング2位の稲見萌寧は、コースから車で20分ほどのホテルに宿泊する。朝食や昼食も持参する炊飯器でご飯を炊き、おにぎりを作っている。拠点は千葉県にあり、飛行機で福岡に来た。「移動も少し怖いですね。今回は朝早い便で、そこまで人が多くなかったです」と、旅路にも細心の注意を払っている。(福岡市東区/林洋平)