2021年 フジサンケイレディス

勝負の時間「春はあけぼの」/フジサンケイレディスの一枚

2021/04/27 16:16
フォトグラファーにとってもドラマチックなゴルフコースだ

川奈ホテルGC富士コース(静岡県)はゴルファーであれば誰しも一度は訪れたい場所である。伊豆半島の温暖な気候や起伏の激しいコース形状、なんといってもほとんどのホールから太平洋を望むことができる。プレイヤーにとってもフォトグラファーにとってもドラマチックなゴルフコースだ。

ここを舞台に毎年春に開催される国内女子ツアー「フジサンケイレディスクラシック」は100人を超える選手がコースレイアウトの関係上、全員1番ホールからスタートするワンウェイ方式で進められる。

フォトグラファーにとっては早朝から日没まで10時間近くプレーを追うことになる。いや、追うことができると言ったほうが正しいだろうか。一度選手を見送ってしまうと再びとらえるのは難しく、脳と身体をフル回転させて選手の一打一打を写していく。

そんな春の川奈において僕たちの勝負の時間は早朝だ。先人が詠った「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく~」のフレーズに納得し、急勾配の斜面を駆け下りて海に向かう。

やがて朝の光を受けた太平洋と、色濃くなり始めた高麗芝が強烈な紫外線とともに目に飛び込んでくる。新たな改修を経て、世界の名コースに再び生まれ変わった川奈。すべての条件が揃った今、あとはシャッターを押すだけだ。(フォトグラファー・今井暖)

2021年 フジサンケイレディス