2021年 Tポイント×ENEOSゴルフ

亡き恩人へ感謝 鈴木愛「お世話になった気持ちをこめて」

2021/03/20 17:29
感謝の思いを口にした鈴木愛

◇国内女子◇Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日目(20日)◇鹿児島高牧CC (鹿児島)◇6424yd(パー72)

2019年の賞金女王・鈴木愛が5バーディ、1ボギーの「68」でプレー。通算6アンダーで31位から暫定11位に浮上した。今年初の60台でのプレーに「数少ないチャンスをものにできた。この雨の中で最高のプレーだったかな」と笑顔を見せた。

アウトコースから出た鈴木は4番から2連続バーディを奪取。21年初戦「ダイキンオーキッドレディス」から使い始めるピン 2021 アンサー2 パターも好感触で13番(パー5)では5m、18番では8mを沈めた。

18年大会覇者である以上に今週にかける思いは強い。Tポイントとともに大会を主催するENEOS株式会社を傘下に持つENEOSホールディングスの名誉顧問を務めていた渡文明(わたり・ふみあき)氏が昨年12月に急逝した。

「17年のニトリレディスでかな、プロアマでご一緒させていただいて、そこから毎月連絡をいただいたり、(一昨年の)賞金女王争いしているときも最後の2カ月は毎週、毎週、試合が終わると連絡くれて、すごく応援してくれた。ご飯も連れてってくれて、私をすごく大事にしてくれた人」と感謝の気持ちを明かした。

亡くなる直前まで連絡していた関係だが、突然の別れとなり「最後、お礼を言えなかった」と心残りの部分もある。「恩返しという意味では、いい成績を残して、いい結果で終われれば最高かな。渡さんにお世話になった気持ちをこめて、明日はラウンドしたい」と表情を引き締めた。

「今年に入ってからプレッシャーを自分にかけることもなくて、(ショットも、パターも)調子自体は悪くない。スコアが出る準備はできている」。通算11アンダー暫定首位のサイ・ペイイン(台湾)とは5打差。「上についていけるように、最低60台で回れるようにしたい」と活躍を誓った。(鹿児島県姶良市/石井操)

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