有村、ネガティブ思考に打ち勝ち「成長している証」
2009/07/19 18:50
「スタンレーレディス」最終日、濃霧の影響により9ホールに短縮された一戦は、有村智恵がさらに2ストローク伸ばし、2位に4打差をつける圧勝を飾った。初日からショットが冴え渡り、例え18ホールで実施されても勝利は揺ぎ無いであろうと感じさせる強さを見せた。
だが、スタートが2時間ほど遅れたことによる待機の間、「どんどん緊張してきてしまい、3打差を守らなくてはいけないという気持ち、ボギーを叩いてしまうイメージが強くなってしまった。その気持ちを振り払うのに必死だった」と、胸中は穏やかでなかったと振り返る。
朝の練習でも「ボールが右に出て不安だった」とネガティブな思考が働く中、好調なプレーを続けられたことに対し、「自分の中でも自信になったし、2勝目は成長している証に感じた」と有村。翌週、初の米国女子ツアーに挑む「エビアンマスターズ」、そして再来週の海外メジャー「全英リコー女子オープン」初挑戦に向け、自信を植え付ける勝利となった。
シーズン前半で早くも2勝を挙げ、「思っていたよりも早くて、自分でもビックリ」と、自らの想像を超える早さで成長を続けている有村。それでも「もう3勝を挙げている選手もいるし、これで満足をしてはいけない。自分を強く持って、後半戦も2勝、3勝していきたいですね」と語気を強める。女子プロの中でも随一に感じるゴルフへ取り組む姿勢と上昇志向の強さは、有村のさらなる進化を予感させる。