金井智子が逆転でプロ初優勝を飾る/日医工カップ最終日
富山県にある八尾CCで行われているステップアップツアー第4戦「日医工カップ」の最終日、薄明るい曇り空の下、混戦の優勝争いを抜け出したのは、金井智子だった。
首位と2打差の3位タイからスタートした金井は、前半に一つスコアを伸ばして折り返す。後半に入ると、13番でバーディを奪ったものの、14番、15番で連続ボギーを叩き、通算2アンダーまでスコアを落とした。しかし、そこからが金井の真骨頂。迎えた16番は「好き」だというパー3。ここで7mのバーディパットを沈めると、続く17番では1.5m、最終18番も残り82ヤードをSWで30cmにピタリとつけて、上がり3ホール連続のバーディで、単独首位となる通算5アンダーでホールアウトした。
1打差の4アンダーで追いかける最終組のイ・ナリ(韓国)だったが、18番の3打目はグリーン奥にこぼして、そこからのアプローチも入らない。この瞬間、金井の嬉しいプロ初優勝が決定した。
その時をロッカールームで迎えたという金井は、「まさか優勝出来ると思っていなかったので、どうしようと思いました」と笑う。大会前は地元沖縄で、宮里優氏の指導を受けスイングの微調整を行った。ゴルフの調子は良いというが、鮮やかな逆転勝利にまだ実感が湧かないといった様子だった。
この優勝で、「スタンレーレディス」から4試合のレギュラーツアーの出場権を獲得。今年の目標はレギュラーツアーでのシード権獲得を挙げているが、推薦での出場もあと2試合ほど決まっているそうで、「(シード獲得も)この調子ならいけそうな感じです」と、金井は目を輝かせた。
通算4アンダー、1打差の2位タイには、イ・ナリと姜如珍が続き、通算2アンダーの4位タイに、古田裕美子、日下部智子、小澤瑞穂の3人が入った。2日目を首位からスタートした西山ゆかりは「75」とスコアを崩して、7位タイで大会を終えている。