国内女子ツアー

予選ライン引き下げや増枠QTからの出場 女子ゴルフ21年は異例の措置

2020/12/24 07:55
増枠予選会では2位だった蛭田みな美(写真は2020年医療従事者支援チャリティ)

新型コロナウイルスの影響による試合数減少に伴い、2020年と21年をシーズン統合した国内女子ゴルフ。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は出場優先順の低かった選手にもチャンスを与えるために12月に増枠予選会(QT)のファイナルステージを実施した。23日の日程発表会見では増枠QTからの出場枠や予選カットラインの引き下げなど異例の措置にも言及した。

21年に予定される37大会のうち増枠QTから出場権が得られるのは現時点で14大会。3月の第2戦「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」や、続く第3戦「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」は増枠QTから10人の本選出場を予定する。増枠QTから最大の出場人数(12人)を見込むのは、5月の国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」だ。

予選カットラインの引き下げを行うのは現時点で3月の「ダイキンオーキッドレディス」や「アクサレディス」(ともに60位まで)などの15大会。夏場の「ニッポンハムレディスクラシック」「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」「大東建託・いい部屋ネットレディス」はいずれも予選カットを70位まで引き下げた。

JLPGAによれば、今後も同様の措置を講じる試合が増える可能性がある。予定通りに21年の大会が開催されれば、出場優先順を入れ替えるリランキングは5月「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」後に実施される。