女子オープンは歴代最長でも伸ばし合いに？ 笹生や鈴木の感触は…

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 事前（30日）◇ザ・クラシックGC（福岡）◇6761yd（パー72）

53回目の日本女子オープンを開催するザ・クラシックGCの総距離は6761yd。日本女子ツアーでは、パー72の設定で歴代最長となる。2016年「日本女子プロゴルフ選手権」（北海道・登別CC）の6750ydを11yd上回るが、選手たちはどんなスコアを想定して攻略するのか。

前戦「デサントレディース東海クラシック」のドライビングコンテストで、270ydを記録した笹生優花は「先々週の試合にはない長さです。メジャー大会だから、なかなかスコアを出せないと思う」。計36ホールの練習ラウンドを終え、長さを痛感した。

ただ、例年の女子オープンと比較し、フェアウェイは広くラフは短い。永峰咲希、小祝さくら、古江彩佳らは優勝スコアが20アンダーに届く可能性を指摘した。笹生は「すごい…20アンダーはけっこう難しいなと思います」と苦笑いを浮かべ、「距離が長いし。フェアウェイを外したら難しくなる」と付け加えた。夏場に初優勝から2連勝を遂げ、賞金ランキングトップに立つ19歳は「ヒストリーがある大会。まずは予選通過できるように」と徐々に目標を高めるつもりだ。

大会初優勝を目指す賞金女王の鈴木愛は、伸ばし合いを予測した。歴代最長という情報を耳にし「そこまでの長さは感じなかったですね」と驚き気味。数ホールのパー4で長さを意識したというが、グリーン周りのラフは短く刈られ「スコアは出そうです」ときっぱり言った。小祝も「スコアは出やすいコースなんじゃないかなと思う」と同意した。

コースセッティングを担当した日本ゴルフ協会（JGA）の菅真知（すが・まさとも）氏は「道具の進化と女子選手の飛距離の増大により、世界的な傾向としてある程度距離のあるコースでやらないといけない。ただ距離は選手にとって問題ないと思う」

その上で「優勝は12アンダーから15アンダーくらいだと思う。数人がそこまでいって、その下は10アンダーに届かないと思う」と予想した。（福岡県宮若市／林洋平）

＜最長コース／パー72＞
6761yd／2020年「日本女子オープン」／ザ・クラシックGC（福岡）
6750yd／2016年「日本女子プロゴルフ選手権」／登別CC（北海道）
6741yd／2008、09、17年「伊藤園レディス」／グレートアイランドC（千葉）
6735yd／2015年「日本女子プロゴルフ選手権」／パサージュ琴海アイランドGC（長崎）