古閑、痛みをこらえて4オーバー39位タイ
2009/06/05 19:40
国内女子ツアー「リゾートトラストレディス」初日。2週間前の試合を途中で棄権し、先週は試合前に欠場となった古閑美保が、4オーバーの39位タイでホールアウトした。左手首にテーピングをした状態で、ティグラウンドに立った古閑だが、前半4ホールは無事にパーで切り抜けた。
しかし、5番のティショットは左に飛び出し、ボールはさらに左へ。前方で心配そうにラウンドを見つめる父・宏二郎さんの頭上を通り越し左サイドの斜面に飛んでいった。その時点でボールの行方を確認できなかった古閑は暫定球を打って、最初のボールを捜しに向かった。
古閑がボールを発見したとき、ギャラリーの集団から「これOBか!?」といった声が飛び交っていた。古閑のボールはOBゾーンの境界を示す白杭のライン上で止まっていたのだ。もちろんオンライン上はセーフ。ところが、カート道の溝がスタンスにかかるため、救済を求めたいが、ドロップする場所が明確でないため競技委員を呼んでの対応となった。
幸いコース側にドロップすることが可能にはなったが、ラフからショットを打った瞬間、古閑はほんの少し顔をしかめた。左手首に痛みが走ったのだ。この5番、そして続く6番パー3と連続ボギーを叩いた古閑は、後半も10番でボギー、11番ではダブルボギーを叩きスコアを崩してしまう。
それでも最後まであきらめずに、17番で唯一のバーディを奪い4オーバーまでスコアを戻してホールアウトした。「終盤は段々よくなってきた。18ホールできてよかった。明日もできると思いますよ」と言葉を残し、手に負担の少ないパッティングの練習をしばらく行っていた。