2020年 ニトリレディス

ホステスプロ松田鈴英 食事制限後のご褒美は「アスパラ」

2020/08/26 17:56
今週はホステスプロとして大会を盛り上げる(代表撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 事前(26日)◇小樽CC (北海道)◇6695yd(パー72)

照りつけるような日差しが降り注いだ開幕前日の26日、ニトリに所属する松田鈴英がイン9ホールをプレーして態勢を整えた。今季初戦「アース・モンダミンカップ」で53位タイ、第2戦「NEC軽井沢72」を25位タイで終え、「試合が始まるごとに良い感じになっている。いつ噛み合ってくれる感じかな」とアクセルを踏んでいる。

昨年末に血液検査を受ける機会があったという。「鉄分が少なくて、食生活をめっちゃ変えさせられた」と笑って明かし、大幅な食事制限を行った。「(鉄分が)人より全然なくて、疲れやすいみたい。試合とか初日やったらもう疲れちゃう」。炎天下で戦うスポーツならなおさら体力は削られる。

「ほうれん草は好きだけど、基本“鉄”のものが嫌い」で、貧血予防の代表とするレバーは「大っ嫌い」という。一方で口にしていたチョコやシュークリーム、ポテトチップスなど“糖分の塊”のようなスイーツは「食べるのが禁止に」なった。大好きなタピオカからも距離を置いた。

ツアーが始まって、競技中に摂取するのは「チョコバー、(栄養ドリンクの)ウィダー、バナナとか」。食べるタイミングも一気に摂るのではなく、「3ホールごとにちょっとずつ」と配慮し、普段の食生活でもプロテインを飲むなど気をつけている。

ホステスプロを務めるのは今大会が3度目。「好きなコース。難しいので頭を使ってキャディさんと頑張りたいです」と意気込む。コースについては「(前年大会と比べて)2ホールくらい距離が伸びていた。グリーンが本当に速い。乾いてきたらもっと速くなるんじゃないかな」と警戒した。

食事制限の成果が試される一戦の目標はもちろん「優勝争い」で、「ホステスプロみんなで上位を争えたらいいな」と期待を抱く。頑張った先のご褒美は「アスパラを大量に食べたい」とその場の雰囲気を和ませた。(北海道小樽市/石井操)

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