2020年 NEC軽井沢72

オリンピック再挑戦 渡邉彩香は「全米女子オープン」を視野に

2020/08/12 17:03
「引き続き良い状態」という渡邉彩香(左)。持ち前の飛距離を生かしたい(代表撮影:鈴木祥)

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(12日)◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6710yd(パー72)

今季初戦となった6月「アース・モンダミンカップ」で5年ぶりの復活優勝を飾った渡邉彩香は、「引き続き良い状態をキープできている」と大会前の共同会見で笑顔をみせた。

優勝は1カ月半前のことで「自分の中ではすごく前のことに感じている」というものの、会場では多くの選手から祝福を受け、喜びを新たにした。

不透明だった世界ランクポイントも加算されて「どうなるかなと思っていたので、すごく嬉しかった」と200位以上のジャンプアップ。現時点で214位まで上昇した。2016年リオデジャネイロ五輪では代表にあと一歩で及ばなかっただけに、来年に延期された東京五輪へ目標を新たにした。

「いまは、12月の(海外メジャー)全米女子オープンに出ることが目標です。出場資格がどうなるかわからないけど、そのために世界ランクを上げておく。オリンピックのために全米、そのために世界ランク。そのために年内にもう1、2回勝ちたい」。引き続き、良い状態をキープできている今こそ、アクセルの踏み時だ。

今季の開幕戦を制した渡邉彩香

2015年大会2日目にはアルバトロスとイーグルを同時達成。「コースも広いし、相性もいいと思う。この試合は毎年バーディ合戦になるイメージがあるので、ボギーが多少出ても、初日からバーディをたくさん獲れるようにアグレッシブにプレーしたい」と攻めの姿勢を貫いていく。

福嶋晃子が4勝を挙げるなど、飛ばし屋有利のコースと言われている。「16番と9番(の2つのパー5)は2オンを狙えるし、パー70くらいの設定でプレーしたい」と話した。

この1カ月半は、ウェッジショットの強化に取り組んできた。「せっかくドライバーショットがよくなってきたのに、(前回の試合では)ウェッジのミスが何個かあった。ウェッジでラインを出して、バーディチャンスを増やせるようにやってきた」と準備万端。来夏に向けて、ここから毎試合が勝負になる。(長野県軽井沢町/今岡涼太)

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