成田美寿々「次は調整ミスしない」開幕戦140位の失敗糧に
成田美寿々は20日、新型コロナウイルス感染拡大のために中止となった「大東建託・いい部屋ネットレディス」の前年優勝者としてオンライン会見に出席した。
国内女子ツアーの開幕戦となった3週間前の「アース・モンダミンカップ」では通算15オーバー140位で予選落ち。不調について「結論から言うとクラブの調整ミスから始まりスイングが崩れたんです。開幕の時もわかってはいたんですが修正できなかった。ただ練習場でおかしな動きはしていないので、スイングが壊れたわけではない」と話した。
3月に軽傷を負い、緊急事態宣言下の4月はクラブをほとんど握らなかった。クラブ契約フリーでセッティング14本は自らの状態にあわせ、微妙な調整が求められる。「(自身の状態を)開幕までの2、3週間で修正できればと思ったんですが、間に合わなかったですね」。得意の1Wも大会前週に大きく曲がり、嫌な感触とイメージを残したまま試合会場に入ったという。
大会は感染対策により無観客で行われ、運営スタッフの人数も最低限に。そのためフェアウェイキープ率は記録として残っていないが「前の週のイメージが残り、ドライバーを打つのがちょっと怖い状況でした。思いっきり振れずに、(スイング中に)体が止まってしまった感じですね」。ティショットが定まらず、第2ラウンドの前半インコースは「43」(パー36)と大たたきを喫した。
試合後は神奈川県横浜市で指導する井上透コーチとともにトラックマンの数値を確認した。「アイアンからクラブをアップライトにして調整しているんです。ドライバーのヘッドも色々と試しています」。トレーニングにも時間を割き体の動きからスイングを調整し、練習場では納得いく打球を確認した。
目標としていた東京五輪も1年延期。世界ランク86位と日本勢12番手の立場を理解しながらも「ほとんど無理だと思っていたけど(五輪が)延期になったことで今年試合があれば、チャンスはあると思う。逆転してやろうかなという気持ちがある。今度こそ調整ミスはしないぞと思っている」と力を込めた。
次戦は早ければ2013年に優勝した8月14日開幕予定の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(長野・軽井沢72G北コース)となる。