渋野日向子「全英女子」に参戦意欲「2連覇のチャンスは私にしかない」
渋野日向子が3日、自身がディフェンディングチャンピオンとなる海外メジャー「AIG全英女子オープン」(8月20日~/ロイヤルトゥルーンGC・スコットランド)について語り、「日本より(感染の)リスクはあると思っているけど、米国(ツアー)で戦いたいという思いが強い。チームの意見を聞きつつ、『試合に出たい』という思いは伝えたい」と出場意欲を燃やした。この日、新型コロナウイルスの影響で開催中止となった「資生堂アネッサレディス」の前年優勝者としてリモート会見に出席した。
現時点で「AIG全英女子」の開催可否は不透明だが、渋野は「私の中ではやると思っている」と調整に励んでいる。前週に同じスコットランドで行われる「ASIスコットランド女子オープン」(8月13日~/ルネッサンスC)への参戦についても「ぶっつけで全英に行くよりは前の試合で“免疫”をつけたいという思いはある。推薦(出場の権利)がいただけるなら」と前向きな姿勢を見せた。同週には国内ツアー「NEC軽井沢72」が控えるが、「2連覇できるチャンスは私にしかない」と確固たる思いをメジャーにぶつけた。
約4カ月遅れで迎えた2020-21シーズン開幕戦「アース・モンダミンカップ」で予選落ちを喫した。第2ラウンド終了後の会見では今オフに注力したアプローチが上手くいかず、「オフにやってきたことがすべて無駄だった」と発言するほど落ち込む様子を見せていた。その後、電話で話した青木翔コーチからも前向きな言葉をかけられ、「『結果はこの先で出る、出したい』という思いが出てきた。いろんな意見はあると思うけど、私自身の中では(取り組んでいることは)間違っていない」と気持ちを締めなおした。
予選落ちをした翌土曜日からは練習漬けの日々。自身の持ち味を「深く考えずにパッと打つ」と話すが、それができずにクラブ選択で迷う自分がいたという。その反省を活かし、ラウンド練習では迷わずにクラブ選ぶ特訓をしているという。「結局、ゴルフでうまくいかなかったことはゴルフでしかどうにもならない」。大舞台でこの悔しさを晴らせるか。