帯同キャディに聞く 「新様式」での開幕戦は何が変わった?
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ(28日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
4カ月遅れで開幕した2020-21シーズン開幕戦は、新型コロナウイルス感染拡大予防が一つのテーマだ。コース入場者には検温を実施し、あらゆるところに消毒液が置かれている。無観客の中、選手とキャディはハイタッチをしない「新様式」での試合。会場の雰囲気はどうなのか。今大会で河本結と組む佐藤賢和(よしかず)キャディに聞いた。
対策はかなりされていて、毎朝コースに着くと検温と前日の行動記録を(スタッフに)伝えています。列になることはありません。全組終了後1時間以内にコースを出るように言われており、ショット練習は1カゴです。朝は50球、ラウンド後も40~50球に限られています。
トイレや練習場のボールカゴ付近には消毒液。スタートホール近くの小屋でドリンクをもらえるのですが、そこにも消毒液があります。いろんな人が触る可能性があるところには必ず、消毒液が置かれていますね。
キャディはクラブハウスに入れません。練習場付近に数人ごとに分かれて使えるように複数のプレハブを用意してもらい、そこに荷物を置きます。昨年までギャラリープラザがあった場所。朝は8番グリーン近くの空き地にあるキャディ用の駐車場から直接このプレハブに向かいます。
ラウンド後はありがたいことに大会側が無料で弁当を用意してくれているんです。選手はクラブハウス内のレストランを使うので、ラウンド後は一度別れてまた練習場で会うという感じです。
ハイタッチができないので、河本プロとはエルボータッチです。ラウンド中も基本はマスクをしていますが、通気性がないので汗もかきますし、蒸れますね…。ただラウンド中に選手のサポートをする上で、僕らがやるべきことに大きな変化はありません。
コースを出た後も、選手もキャディもみんな気をつけていると思います。大会スタッフさんがかなりしっかり対策をしてくださっていて、ギャラリーさんがいないのは寂しいですが、アース製薬さんやJLPGAさんにはこういう環境を作ってくれたことに感謝しています。