シード、タイトル、QT、プロテスト…シーズン統合で国内女子ツアーはどうなる?
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は25日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合数が減少した2020年シーズンについて、21年と統合して実施すると発表した。2年を1シーズンに統合するというツアー史上初めての試みに伴って生じる変化をまとめた。
■ 出場資格
【シード選手】
20―21年で最低34試合(出場資格が制限される日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除いた試合数)の出場権を保障。20年の成績に基づく21年のシード権などの付与はなく(優勝者は除く)、開幕から年をまたぎ、34試合を過ぎた後に賞金ランキングを基準として出場資格優先順を入れ替えるリシャッフルを行う。
【QTランキング】
20年前半戦の出場権を得ていた19年ファイナルQT上位者を含め、合計20試合を消化した時点でシード選手以外によるリランキングを実施。さらに7試合を行った後に2度目のリランキングを予定。
■ タイトル
賞金女王や年間ポイントレースのメルセデスランキングをはじめ、各種スタッツは20―21年シーズンとして年をまたいで集計。
■ QT
11月24日から全国3地区で予定されていたファーストQT、ファーストQT上位者によるファイナルQT(12月1日~/兵庫・有馬カンツリー倶楽部)は、従来のような形式では実施しない。出場機会を与えるためにQTの代替を検討する。21年に行われるリランキングまでは19年に実施したQTランキングに基づいて出場優先順が決まる。
■ プロテスト
今年も行う予定。当初の日程通りなら、8月下旬から9月上旬にかけて1次予選を開始し、全国3地区で実施の2次、11月3日から茨城・静ヒルズカントリークラブで最終プロテスト。QTが行われないため、合格者も当面ツアー参戦の機会は限られる見込み。
■ ステップアップツアー
合計18試合を消化した時点で、シード選手と20年および21年のステップアップツアー競技優勝者を除くTP登録者を対象にリランキングを実施。20年のプロテスト合格者には、リランキング後から出場資格を付与する。
また、レギュラー、ステップアップとも20年に出場資格を持っていなかった選手の参戦機会をゼロにしないために、総出場人数を増やす大会があれば、増枠は新規参戦枠に充てる。
いずれも25日時点で、JLPGAでは今後さらに開催方式及び出場資格を変更する場合があるとしている。