プレーヤーズ委員長の青木瀬令奈は無観客試合に葛藤
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日開幕、琉球GC)が史上初めて、全日程無観客試合として開催される。
21日、契約を結ぶ「リシャール・ミルジャパン」のイベント(東京都内)に登場した青木瀬令奈と成田美寿々が思いを吐露した。
今季から有村智恵に代わってプレーヤーズ委員長を務める青木は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)側から不安材料を聞かれ、アルコール消毒液を会場の入り口に配置や、マスクの配布などを提案した。
ただ、濃厚接触でも感染する可能性があることに「(今後、ギャラリーの入場が可能となっても)握手とか、サイン、ボールの受け渡しとかもできないのかな。選手側としてはファンサービスはしたいんですけど」と葛藤する様子を見せた。
成田は「プロとしては皆さんの前でプレーをしたい」と話しながらも、現地で観戦できないファンに向けて新たな取り組みを考えている。「現地に来られないファンに向けて、何か発信できたらいいね」とインスタグラムで『LADY GO』というアカウントを立ち上げた。立ち上げは昨年末で、感染拡大による影響ではなかったが、「現地の温度感みたいなのを伝えられたら」と理由を説明した。
アカウントは青木と成田のほかに有村、イ・ボミ(韓国)、渋野日向子、柏原明日架、エイミー・コガ、原江里菜らが各自で投稿するスタイル。青木は「たとえばですけど、ご飯を食べながら『あのホールはどう攻める?』とかいう話だけでも。(ファンが)試合に来た気になれるような感じに発信出来たら」と模索していく。
今季の目標について青木は賞金ランク上位だけがプレーする最終戦「リコーカップ」出場をあげた。「ツアー通算2勝目となる勝利を飾って、最終戦に行けるように精いっぱい頑張りたい」と話した。
一方、昨季2勝の成田は目標の年間5勝に届かなかったとし、「今年こそは5勝を達成させたい。オリンピックもまだ選手は決まってないですし、あきらめてない」と力を込めた。(編集部・石井操)