国内女子ツアー

チカラを入れるのは左手小指 渋野日向子がドライバーを解説

2020/01/11 12:33
左手小指を意識してクラブを握る渋野日向子

渋野日向子と青木翔コーチが10日に行われた「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」(東京都内)の表彰式に出席。舞台上で渋野がドライバーのスイングを見せ、青木コーチがポイントを解説した。力強いショットに“左手小指”の重要性を挙げた。

2019年8月の海外メジャー「AIG全英女子オープン」制覇時にキャディを務めた青木コーチに渋野はプロテスト合格前の2018年秋から師事。当初から青木コーチが要求したのは、グリップを握る際の左手小指の力の入れ方だという。

「僕はグリップをすごく重要視していて左手の小指をしっかり握ることを最初に言った。シャフトのしなる支点がしっかりできるので、ヘッドが走りヘッドスピードが出るようになる。球が高く上がるようになるのでキャリーもランも出る。(ゴルフのスイングで)握力は小指の力が最も大事だと思う。小指に力を入れておけば、体の動きにクラブも同調しやすくなる」(青木コーチ)

昨年の国内ツアーのドライビングディスタンスは248.21yd(全体12位)。渋野はコーチの理論を理解しつつ「小指の力を入れることでクラブのしなりを使いやすいというのはやっているうちに段々わかってきてはいる。ただ、小指だけ力を入れるのって難しくて、やっぱりまだ他の指にも力が入ります」と苦笑いで振り返った。

1W以外では基礎的なサンドウェッジのアプローチ練習を連日続けた。「本当に嫌になるくらいしていたんですが(笑)。でも、いま考えればやってきて良かったと思う」と海外メジャー1勝、国内ツアー4勝の躍進の要因を明かしていた。

渋野日向子(右)が舞台上でスイング。青木翔コーチ(右から2人目)が解説