日本女子アマ覇者が試合中に救急車初体験!
静岡県の袋井市にある葛城ゴルフ倶楽部で行われている「ヤマハレディースオープン葛城」。アマチュアの招待選手4名の中で、初日の成績が最も悪かったのは、昨年の「日本女子アマチュア選手権」を制した綾田紘子だった。
「コースは難しいし、スコアはまとまらないし本当に何をしていいのか分かりませんでした」。と初日のラウンドを振り返った綾田。初日はダブルボギーが3つにトリプルボギーも飛び出す大乱調の16オーバー「88」。ところが2日目は、ボギー10個の10オーバーと踏ん張ったが、最下位一歩手前であえなく予選落ちとなった。
実は綾田には初日の夜にアクシデントが起きていた。学生の試合ではありえないような大叩きをしたショックから精神的に落ち込んでいた綾田を見かねた母親が、ホテルから出て食事をしようと提案。少しでも気分転換になればと綾田が従ったのだが、その最中に貧血で倒れてしまったのだ。
すぐに、救急車を要請し、近くの病院に担ぎこまれた。「貧血なんて生まれて初めてです。体中の力が抜けちゃった感じでした。ラウンド中に何も摂らず、その夕飯まで実は空腹だったんですよね。お母さんには、体調管理も出来ないなんて・・・。としかられるし、散々な一日でした」。
幸い入院することもなく、少し休んで帰してもらったが、ホテルに着いたのは午前2時。2日目のラウンド中に倒れでもしたら、関係者の方々に迷惑がかかると思ったが、意を決してコースに向かった。そして、前日より6ストロークも良い「82」でラウンドすることが出来た。
「この後はサロンパスワールドレディスに推薦をいただいているのですが、JGAの強化チームの日程と重なっているので諦めます。今年はアマチュアの試合を中心に頑張ります。でも、早くプロになりたいですね。こんなに多くのギャラリーに見られてゴルフをするのって凄く楽しいですよね」。プロテストは2年後になるが、早くもプロ入りを意識した日程調整を行っているそうだ。