鈴木愛は女王奪還に弱音 「自分ではちょっと厳しいかな」
◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(29日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)
鈴木愛は1バーディ、2ボギーの「73」とスコアを落とし、「何ひとつうまくいかなくて、1日中フラストレーションがたまりました。頑張ってもうまくいく気がしないので、楽しく回ろうとは思ったんですけど、あまりプラス思考になれなかった」とネガティブな言葉を吐き出した。
「目標は5アンダーぐらいだった」と巻き返しを狙ってスタートした。しかし初日に続き、縦の距離感をつかみ切れず、前半5番(パー3)でティショットをグリーン左手前ラフにショートしボギーを先行した。
グリーン上でも苦戦し、12番(パー3)で5mのバーディパットがカップをクルリと1周し外れるなど、高麗グリーンを攻略しきれなかった。13番(パー5)でようやくバーディを奪ったが、「1個くらい来てもうれしくないし、遅いし」。最終18番でもボギーをたたいた。
首位と5打差の10位から出て、その差は8打に開き17位に後退した。「あす、明後日でトップがどれだけ伸びるか分からないですけど、10アンダーは行くと思う。自分がそこまで行くとなると、あと11アンダー。このコースで(2日間で)11アンダーは厳しいと思う。チャンスは少しあるかもしれないですけど、かなり厳しいかな」と弱音を吐きながら、自分の位置を客観的に見つめる。
2017年以来2度目の賞金女王へ王手をかけており、大会単独2位以上で奪還が決定するが、「正直優勝しか狙ってなかったので、これだけ出遅れると優勝は難しいと思いますし、今は目標という目標が考えられないです」と肩を落とした。3位以下となると賞金ランキング2位の申ジエ(韓国)、3位の渋野日向子にも女王への可能性を与えることになる。
2日目を終えて申は鈴木と同じ17位だが、渋野は3位と好位置で週末へ進む。「なるべく自分が稼いで終わりたい。あとはほんとに誰か違う人に優勝してもらうしかない。自分ではちょっと厳しいかなって、ちょっとだけ思っています」と笑いながら思わず本音を漏らした。(宮崎県宮崎市/柴田雄平)