渋野日向子はフェリー移動でテレビマッチ そして“キヨキヨ”
◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 事前情報(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)
愛媛県松山市での激闘を制して今季4勝目を飾った渋野日向子は、翌月曜日に最終戦が行われる宮崎県でテレビマッチの収録に参加した。米国男子ツアーで平均飛距離1位を誇り、同じピン契約でルーキーイヤーに優勝を飾っているキャメロン・チャンプが出ると聞き、「なにか共通するものもあって、出るって聞いて0.5秒で即決しました」と、自身の出場に迷いはなかった。
ちょっぴり計算違いだったのは、その前日に自身が優勝してしまったこと。事前に手配していた福岡経由の飛行機に間に合わず、愛媛から大分までフェリー移動をすることになった。しかも混雑のため、約2時間フェリー乗り場で待つことになり、夕食はチームのみんなで夜の海を眺めながらカップ麺をすすったという。
「優勝した夜ってワーワーする感じかなって思ったけど、時間もなくて。すごい、そのカップ麺が美味しかったです。いやー、頑張ったなぁって(笑)」。移動時は車中で寝ていたという渋野だが、深夜1時過ぎに宮崎市内のホテルに入り、2時半に寝て6時起き。それでも、「すごく楽しい。眠気も覚める一日でした」とこの日の収録を楽しんだ。
出場選手は渋野とチャンプのほか、石川遼、香妻陣一朗、勝みなみ、原英莉花の全6人。男女プロがタッグを組む方式で、渋野はチャンプとのペア。チャンプから「メジャーで勝つコツを教えてほしい」と聞かれた渋野は、「はじめてだったのでなにも知らなくて…コツはないです」と笑って返した。
また、今回が初対面となった石川は、渋野を「かっこいい。キラキラしている」と評したが、一方の渋野も「立ち姿からオーラが出ていてかっこいい。選手会長感がすごくある」と目尻を下げ、「写真も撮らせて頂き、大変光栄です」と頭を下げた。
ハードスケジュールの渋野だが、この日の午後は天孫降臨の地・高千穂の観光に行くという。「久しぶりにキヨキヨしに行ってきます。観光的なところに行きたい気持ちはあるけど、優勝してからはなかなか行けなかったので。今回は時間ができたということで」。“キヨキヨ”とは、清々しい(すがすがしい)ことを示す渋野語録のひとつ。元気よく「キヨキヨー!」とガッツポーズをみせ、チームのみんなと車へと乗り込んだ。(宮崎県宮崎市/今岡涼太)
◆京セラ フェニックスチャレンジ
放送日時:12月22日(日)16時~17時
放送局:MBS/TBS、CBC、HBC、RKB、MRTほかネット