2019年 大王製紙エリエールレディス

平均ストローク60台へ 申ジエが史上初の快挙間近

2019/11/21 18:52
申ジエは韓国でのルーキーイヤー以来になる平均ストローク60台を目指す

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6580yd(パー72)

申ジエ(韓国)がツアー史上初の平均ストローク60台へ、突き進んでいる。

前週終了時点で全体1位の69.9337。今大会初日はグリーン奥10ydのアプローチを“ホームラン”させるなど珍しいミスを重ねるダブルボギー発進から、鮮やかに巻き返し「67」。5アンダーの2位に「ダブルボギー発進だったので、逆にこれからどれだけ良いことが起こるのかと思いました」とおどけてみせ、貫禄を示した。

世界の主要ツアーで50勝以上を挙げる元世界ランキング1位でも、主戦場で平均ストローク60台を出した経験は過去1度だけ。韓国ツアーのルーキーイヤーの2006年に69.72をマークした。

17年に制した今大会は例年20アンダー前後が優勝スコアになる。過去2勝の最終戦は難関コースが待ち受けるが、「来週も60台が出ないコースではない。今週にここで平均ストロークを稼ぐという意識よりも、自分のプレーをしっかりやることが大事」と平然と言った。

国内ツアーの平均ストローク歴代1位は、男女ツアーを通じ年間最高賞金額2億3049万7057円を稼いだ2015年のイ・ボミ(韓国)で70.0922だ。ツアーは違うが、60台を達成すれば、自身13年ぶり。衰え知らずの31歳が、歴史に名を刻みにいく。(愛媛県松山市/林洋平)

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