柏原明日架が6打差逆転 初優勝と違った2勝目の味
2019/10/27 19:30
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日(27日)◇マスターズGC(兵庫)◇6510yd(パー72)
プレーオフへ高めていた集中力が一気に消えていった。最終組で1打差を追うイ・ボミ(韓国)が最終18番をパーとして決着。23歳の柏原明日架が通算14アンダーとし、6打差を逆転してツアー2勝目を挙げた。「自信をもって試合を進めることができた」と笑顔で振り返った。
首位タイで迎えた後半17番(パー3)、11番ウッドで2mにつけてバーディを奪い、単独首位に躍り出た。「スコアボードは意識的に見てなかったですね」。18番では2mのバーディパットを外したものの、6バーディ、ボギーなしの「66」でフィニッシュ。最後まで攻めの姿勢を貫いた。
プロテストに合格した2014年から、初勝利をあげた今年9月の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」まで1886日かかったが、2勝目は初タイトルからわずか28日で手にした。「1勝目に6年かかったけど、18番で見る景色だったり、表彰式で見る景色だったり、初優勝よりもよかった」と、しっかりと勝利の味をかみしめた。
父・武道さんの助けも大きかった。初勝利で注目度が上がった一方で、プレッシャーのためかコンディションが上がらなかったという。「父に相談して一日でもいいから来てくれ、とお願いしました」。開幕前の22日(火)の練習ラウンドに帯同してもらい、翌日の練習も確認を依頼した。「父に『状態は良いし、あとは気持ちだけ』と言われた。感謝しています」。
優勝賞金3600万円の高額大会で結果を残し、賞金ランキングは9位に浮上。「自分のゴルフにストイックになることができた。まだまだ勝ちたい」と目を輝かせた。(兵庫県三木市/玉木充)