渋野日向子はショートゲームに悔い「もったいない」
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目(26日)◇マスターズGC(兵庫)◇6510yd(パー72)
前日の未消化分を含め21ホールを回った渋野日向子は、首位と8打差の通算6アンダー9位で最終日を迎える。6位で迎えた第3ラウンドを「71」とし、一歩後退した。同組のテレサ・ルー(台湾)には圧巻のラウンドを見せられた。
絶好の流れで第2ラウンドを締めた。前日に残した3ホールを午前6時50分に再開し、最終18番でバーディを奪った。しかし、その後2時間を挟み、引き続き行った第3ラウンドでは浮上を狙いながら4バーディ、3ボギー。「今日伸ばしたいと思っていたので悔しいです。2時間の休憩で(伸ばす流れは)消えちゃいましたね」と苦笑いで振り返った。
初日に不安を残したショットの距離感は、復調気配にあり第3ラウンドは14ホールでパーオン。ただ後半10番ではグリーン左手前10yd、逆目の芝からの寄せをピン6mほどオーバーさせ2つ目のボギーをたたき、「キャリーでドッカ~ンと行きました…」と悔やんだ。グリーンを外した4ホールで3ボギーをたたくなど、練習時間を割いたショートゲームでスコアを落とした。「全部アプローチで落としたので、もったいないですよね」と厳しい表情を見せた。
9バーディを奪い、第3ラウンドのベストスコア「64」で通算14アンダー単独首位に浮上した同組のルーには「グリーン周りも勉強になるし、距離も出るし、パットも上手で」と話し、「ベタピンばっかりだし、長いのも入っている。吸い取られているなー」とおどけ気味に言った。
「今日は結構苦しい1日になった」と悔しさを残すが、後半14番(パー3)ではピン1.5mに絡めるショットを見せバーディを奪うなど、「ショットの距離感は段々とあってきて、チャンスは多くなってきた」。約610万円差で追う賞金ランク1位の申ジエ(韓国)は4位につける。賞金総額2億円(優勝賞金3600万円)の大会で、「2桁アンダーまではいきたい。今の自分の順位よりは上にいきたい」と20歳は気持ちを切り替え、力を込めた。(兵庫県三木市/林洋平)