タイガーチャージは「絶対に盛り上がる」 渋野日向子は距離感に苦しむ
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(24日)◇マスターズGC(兵庫)◇6510yd(パー72)
賞金ランキング2位の渋野日向子が、ツアー最高額大会を1オーバーの49位で滑り出した。寒さの影響もあり、ショットの距離感が鈍り2バーディ、3ボギーの「73」。首位とは6打差。約610万円差の同ランク1位の申ジエ(韓国)は3位発進した。
気温20度に加えて、冷たい雨が体感温度をさらに下げた。「カッパ着たら暑いですし、あとは動きやすいので」とそれでも18ホールのほとんどを半袖姿で回った。
「ん~、もうちょっとスコアを出したかったというのがある。本当に大事な試合。明日はしっかり伸ばしていかないと上位に食い込めないと思う」と苦い表情で自身のプレーを振り返った。
賞金総額2億、優勝賞金3600万円で、賞金女王争いの大一番は2週間ぶりの試合出場だ。後半1番(パー5)で5mを入れ2つ目のバーディを奪いながらその後2ボギーを喫した。グリーンを狙うショットがショートすることが多く、番手を上げるなど必死に対応しようとしたが、「昨日、一昨日からイマイチ距離感も良くなかった。スイングへの違和感はある程度消えたけど、まだ距離感は…。寒さもちょっとあるかもしれないですけど、自分が思っているより、飛ばない感じでしたね」と首を傾げた。
納得のいく内容からは遠かったが、前週地元の岡山県で練習したフワリと上げるアプローチを後半5番で行い、パーをセーブ。「ついに、これを出すときだと思って。やった、という感じ(笑)」とおどけた。日本初開催の米男子ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では21日(月)に初対面したタイガー・ウッズが首位発進し、3連続ボギーから9バーディを奪った。スーパースターの巻き返しに「私もそういうゴルフしたいですよ(笑)。ズーンって下がってから、最後に。絶対に盛り上がるでしょ」と笑みを浮かべた。
2日目以降の巻き返しが求められるが、ラウンド毎の平均ストロークは第1ラウンドが「71.3868」(全体11位)で自己最低。第2ラウンドは「70.1961」で3位、第3ラウンドは「70.1280」で2位と、尻上がりに調子を上げる傾向がある。「明日しっかり予選を通過して伸ばしていきたい。切り替えて、また頑張る」と練習場に向かった。(兵庫県三木市/林洋平)