畑岡奈紗 強すぎる20歳の軌跡
◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(15日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)
畑岡奈紗が国内メジャー3勝目、日米通算7勝目を挙げた。1999年1月生まれの20歳。同じ「黄金世代」の渋野日向子とともに女子ゴルフ界をけん引する、若き女王の軌跡をたどる。
アマチュア初の「日本女子オープン」制覇
2015年から「IMGA世界ジュニアゴルフ選手権」を2連覇し、実力は折り紙付き。世間に名前をとどろかせたのは、16年の国内メジャー「日本女子オープン」(9月29日~10月2日、栃木・烏山城CC)だった。
4打差を追って出た最終日に「68」(パー71)をマーク。逆転で、国内メジャー史上初のアマチュア優勝を飾った。17歳263日でのメジャー優勝は、平瀬真由美の20歳27日(1989年LPGAレディーボーデンカップ)を抜いて最年少記録となった。
史上最年少プロ
2016年「日本女子オープン」をアマチュアとして制した8日後、プロ転向を表明した。宮里藍さん(2017年に引退)の18歳110日を更新し、日本人史上最年少の17歳271日でプロに転身した。
40年ぶり2人目のメジャー連覇
プロ転向後は2016年末の予選会を通過した米ツアーを主戦場に。一時帰国した17年9月の「ミヤギテレビ杯」でプロ初優勝を遂げた。翌週の「日本女子オープン」にディフェンディングチャンピオンとして臨み、後続に8打差をつけて圧勝した。1976年、77年大会を制した樋口久子以来2人目となる国内メジャー連覇を40年ぶりに成し遂げた。
日本人最年少の米ツアー制覇
米ツアー参戦33試合目となった2018年6月「アーカンソー選手権」で、初優勝を遂げた。19歳162日での勝利は、日本勢最年少となった。翌週の海外メジャー「全米女子プロ選手権」では、プレーオフで惜敗した。
同年11月の日本開催「TOTOジャパンクラシック」で2勝目。19年3月の「キア・クラシック」で米ツアー3勝目を挙げた。
最年少でメジャー3勝目
2019年「日本女子プロ選手権」を制し、史上最年少の20歳245日で国内メジャー3勝目を挙げた。