6年ぶりの日本ツアー参戦 朴仁妃が予言する“渋野効果”
◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前(11日)◇チェリーヒルズGC(兵庫)◇6425yd(パー72)
「女子プロゴルファーアジアNo.1を競う大会」を目指して3年前に追加された“アジア枠”から、今年は朴仁妃(韓国)とフォン・シャンシャン(中国)が出場する。朴は13年以来、じつに6年ぶりの日本ツアー参戦となる。
火曜日には申ジエ(韓国)と18ホールの練習ラウンドを行った。「久しぶりに会ったので、いろいろな話をした」というが、当然話題は最近の国内ツアー事情、そして予選ラウンドで同組になった渋野日向子にも及んだという。
「(ジエは)いま日本では若い子たちがとても良いプレーをしていると話していた。彼女(渋野日向子)はそれを引っ張っている選手の一人。彼女のような選手が世界に行って、ナショナルチャンピオンシップで勝てることを示すのは日本にとってすごく大事。刺激を受けるし、多くの選手が良いゴルフをすることになると思う」と今後の“渋野効果”を予言した。
98年に朴セリが韓国人として初めて「全米女子オープン」を制したとき、仁妃は10歳。「自分はまだゴルフをしていなかったけど、父がテレビを観ていた。当時の韓国ではすごく大きな話題になっていたので、自分もテレビを観た」という実体験がある。「同じようなインパクトだと思う」と続けた。
朴は海外メジャー7勝を含むツアー通算19勝。16年のリオ五輪では金メダルを獲得した。「手に入れたいものの多くを手に入れた。いまのモチベーションは、良いゴルフをして、人生を楽しむこと。いままでの結果は関係なく、毎週ゼロからスタートするのがゴルフの楽しいところ。だから、いまもゲームを続けられているのだと思う」と米LPGAのゴルフ殿堂入りも果たしているレジェンドは穏やかに微笑んだ。(兵庫県三木市/今岡涼太)