2019年 NEC軽井沢72

凱旋2戦目の好発進 渋野日向子「食べにくい」駄菓子は“封印”

2019/08/16 19:54
笑顔を見せる渋野日向子。好発進でさらに注目が注がれる

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(16日)◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6705yd(パー72)

2週間前の「AIG全英女子オープン」で日本人女子2人目のメジャー制覇を果たした渋野日向子が6バーディ、1ボギーの「67」で回り、凱旋2試合目を5アンダーの7位で発進した。前年比2448人増で5577人の観客数は、初日で今季2番目の多さ。大注目の中、連続イーブンパー以上のラウンドを22(全英を含めると26)とした。

出だしから、歓声を一身に浴びる。グリーンを外しながら手前15ydからのチップインバーディ発進。「(バーディ発進は)不吉なタイプ。だから大丈夫かなって思ってたけど…」。左ラフの89ydから52度で3mにつける2連続バーディで流れを引き寄せた。8番(パー3)の3パットが唯一のボギーで、「7番(ホール)で、『今日はあんまりパットを打ってない(多くない)』って言ってた。そうしたら8番の最初のパットをショートさせて…」。苦笑いしながら、自らの軽口を反省したが、計26パットにまとめる内容で観客を魅了した。

英国で遂げた42年ぶり2人目の偉業後、一挙手一投足に熱い視線が注がれている。「全英」ラウンド中に食べて話題になった駄菓子、「タラタラしてんじゃねーよ」はキャディバッグから抜き、「あれだけ話題になったら、食べにくい(笑)」とリュックに入れてある。代わりにメジャーリーガーにも好まれているソフトキャンディ「ハイチュウ」を食べるが、「あんまり食べるとシャッター押されるもん!」と周囲を笑わせた。

この日、会場で日本女子プロゴルフ協会(LPGA)から発売された自身の名前入りタオルは、開門から1時間で100枚が完売した。2日目は好発進でさらに注目されることになる。「この試合は(スコアの)伸ばし合い。明日もしっかり伸ばしたい」と気を引き締め、「優勝するには、(きょうの)これくらいのスコアじゃないといけない」と今季3勝目に目を向けた。(長野県軽井沢町/林洋平)

渋野の一挙手一投足に視線が集まる

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