2019年 サマンサタバサレディース

「素振りを毎日1000回」 工藤遥加が父の助言で3位浮上

2019/07/20 17:43
初優勝に向けて3位に浮上した工藤遥加(左)

◇国内女子◇サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 2日目(20日)◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇6601yd(パー72)

主催者推薦で出場するプロ8年目26歳の工藤遥加が1イーグル3バーディ、ノーボギーの「67」でプレー。通算9アンダーとして3位に浮上した。あすは2014年6月「サントリーレディス」以来、自身2度目となる最終日最終組から初優勝を目指す。

アウトから出て4番ではスーパーショットで魅せた。残り90ydの2打目を60度のウェッジで打つと、ピン手前2mに着弾した球はそのまま吸い込まれイーグルとした。「いい感じだったんですけど、まさか入るとは思わなかった」。後半11番(パー5)では3打目を1.5mにつけ、14番では15mのスライスラインを読み切り、最終18番では4mのフックライン沈め3つのバーディを奪った。

2011年のプロテストに合格し、その年の新人戦を制したがその後は2014年の賞金ランキング53位をピークに伸び悩んできた。ゴルフを続ける自信を失った時もあったが「ゴルフが好きなのは全く変わらないので、楽しくゴルフができるように」と気持ちを奮い立たせ、練習に打ち込んできた。

父でプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの工藤公康(くどう・きみやす/56歳)監督の助言にも救われた。今年の5月には「『自然に体が動かなくなっているだけだよ。素振りを毎日1000回しなさい』って言われました」。以降、無心でバット型の練習器具を振ることが日課になっているという。

今季は主に推薦枠や予選会などから出場する。数少ないチャンスで来季の出場権を掴みたいところだが「とりあえず自分のできることに集中するのみと思っています」と目の前の一打に集中する。(茨城県阿見町/柴田雄平)

2019年 サマンサタバサレディース