藤田光里は亡き父に下部ツアー優勝を報告 地元大会へ「気負わずに」
2019/07/10 19:29
◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 事前(10日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6602yd(パー72)
6月の下部ツアーで優勝し、前週の「資生堂アネッサ レディス」(9位)では今季2回目のトップ10。藤田光里は上り調子のまま地元の北海道大会を迎え、開幕前の8日(月)には2016年に亡くなった父・孝幸さん(享年63)の墓前で優勝の報告を行った。
「ステップ(下部ツアー)ですが、早いうちに父に優勝を報告できてよかったです」。神奈川県で開催された前週のツアー終了後、札幌の自宅には帰らず墓参りに直行した。コーチとして3歳から支えてくれた存在だっただけに報告できた喜びも大きい。
プロテストに合格した2013年の8月「ニトリレディス」(予選落ち)以来の桂ゴルフ倶楽部でのプレーとなるが、「自分の記憶しているのと、また違った難しさを感じました。いいショットを打ってもグリーンで止まらない。またイチから頑張らないといけない」と表情を引き締めた。
2018年1月に肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)を抱えていた左ひじを手術。いまも完治には至っておらず、「私の中ではスコアを伸ばすよりも我慢してプレーすることが増えるかなと思う。気負わずにいきたい」。賞金ランキングは71位に沈んでいるだけに、地元の声援を結果へとつなげたい。(北海道苫小牧市/玉木充)