「難しかった…」にトランプ氏も満足げ 香妻陣一朗のLIVゴルフ通信@MIAMI
◇LIVゴルフリーグ◇マイアミ 最終日(7日)◇トランプナショナル・ドラール(フロリダ州)◇7701d(パー72)
LIVゴルフリーグに今季からシード選手として出場している香妻陣一朗。チームメートから「JINI(ジーニー)」の愛称で呼ばれる彼が、世界のトップ選手が集うLIVの雰囲気や、試合の舞台裏、そして自身が所属するチーム「アイアンヘッズ」の内輪話といった現地情報を届ける。今回は第5戦目の地、アメリカのマイアミから発信。
LIV5戦目はアメリカのマイアミでの試合でした。開催コースのトランプナショナル・ドラールは、あのトランプさん(ドナルド・トランプ前米大統領)所有のコース。2年前にニューヨーク近くの所有コース(トランプナショナルGCベドミンスター)でLIVの試合が行われたときも、トランプさんが会場に現れたので、今回も「もしかしたら…」と思っていたんです。そうしたら大会最終日に、お決まりの赤い帽子を被ったトランプさんがフラッと会場に現れたんです。
スタート前に練習グリーンで球を打っていた時に、(ブルックス・)ケプカとすごく仲良さそうにしゃべっているのに気付きました。こっちの選手と仲がいいんだなと見ていたら、僕のほうにも歩みよってきて話しかけてくれたんです。
僕のことはおそらく「日本人選手がリブのシード選手にいる」ぐらいの認識だったと思うんですが、それでもわざわざ話しかけにきてくれたのは、うれしいですよね。「コースはどうだ?」と聞かれたんで、それまで2日間回ってコースの難しさに打ちのめされていたんで、「ノーグッド。難しいです」って正直に答えました。そうしたらトランプさん、自分のコースでプロが苦戦している姿を見るのはうれしかったんでしょうね。「そうだろ、そうだろ」という感じでうなずいていました。
実際にドラールを回ったのは初でしたが、ほんとウワサ通りのモンスターコースでした。気持ちが切れたらどこまででもいっちゃう。ロングヒッターじゃないとキツいホールが多く、やっと乗せたとしてもグリーンも手強い。グリーン上はスピードが速いうえに、目もあって読みづらいんです。これまで回ったリブの試合の中で一番難しいコースでした(初日「80」、2日目「75」、最終日「76」、通算15オーバー51位)。
初日あまりにパターが入らなかったので、2日目からパターを替えました。オデッセイ「ジェイルバード」の38インチで、リッキー・ファウラーが使っているのと同じものです。アメリカ本土の試合だとツアーレップの方たちもたくさん来るので、練習日にグリーンにパターが並んでいることも多い。その中で、打った時にフィーリングが良かったジェイルバードをエースパターのバックアップとしてキープしていたんです。2日目からは新パターに替え、グリーン上のフィーリングは良くなりました。しばらくはこのパターでいく予定です。
次はオーストラリアのアデレード(4月26日開幕)、そしてシンガポール(5月3日開幕)と2週連続の試合になります。これまで個人戦でポイントを稼げていないので、そこまでに調子を上げて連戦に臨みたいと思います。