2019年 ミズノオープン

飛ばし屋チャン・キムが8000yd超コースで持ち味発揮

2019/06/01 17:43
1打差で最終日を迎えるチャン・キム(左)

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(1日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016yd(パー72)

飛ばし屋が有利とされる8000yd超のモンスターコースで持ち味を発揮した。チャン・キム(米国)が7バーディ、4ボギーの「69」でプレー。通算5アンダーとして首位と1打差の2位に浮上した。

1番で2mを沈めバーディを先行したが、「立ち上がりはあまり良くなかった」と我慢のゴルフが続いた。後半13番(パー5)で2mを決めると、14番では左のラフから50cmにピタリとつけた。15番で3.5mを沈め、16番(パー5)残り30ydからの3打目を1.5mにつけ4連続バーディとした。

予選ラウンドは7600yd台のセッティングだった。2日間をともにした池田勇太とともに「お互い後ろの方が自分たちにとって有利になる。早く後ろに下げてほしいと話していた」という。この日は予想通り8016ydに。「ティエリアが下がったことで狙い目は狭くなるが、バンカーなどのトラブルにハマりにくくなる」。3日間を通してのドライビングディスタンスは全体2位の326.17ydと自身の飛距離もマッチした。

2017年は3勝し賞金王争いを演じたが、同年11月に腰を痛め戦線離脱した。さらに18年3月には右手を骨折。同年は1試合も出場せずに米・アリゾナ州で治療とリハビリに専念した。今季の開幕戦でもある日亜共催「SMBCシンガポールオープン」(1月)でツアーに復帰したが、「(腰に)痛みはないが1年使っていなかったので固まっている感じがする」と未だ万全ではない。

それでも今大会は17年にツアー初優勝を飾っただけに思い入れも強い。「(優勝した)瀬戸内海(JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)と同じようにグリーンも硬くて速い。風もあって似たところもある。自分の好みのコースなので優勝出来たら嬉しい」と気合も入る。

「あすもこのまま距離が長いままだったら、自分にもチャンスがある。アグレッシブにプレーすることが大切。攻めの姿勢を忘れずにプレーしたい」とツアー4勝目に向け意気込んだ。(茨城県鉾田市/柴田雄平)

2019年 ミズノオープン